昨秋になりますが、久々に長野県は安曇野を皮切りに岐阜県奥飛騨と白川郷を訪ねて参りました。白川郷を訪ねるのは実は初めてでとにかく行ってみない事には何が撮れるのか皆目見当もつかず、今回も相変わらずの出たとこ勝負と言っていい旅となりました。とにかく国道をひた走り途中メイン街道から外れては場当たり的に面白そうな被写体にレンズを向けつつ、時に驚きはたまた感心もした充実の秋旅となった事は当２タイトルをご覧頂く事でご理解頂けるかと思います。

白川郷といえば定番である真冬のドカ雪に覆われた集落風景をイメージした画像を目にする機会の方が多いかと思いますが、今回はあえて秋の白川郷を捉えてみました。集落周辺はまさに秋の風情に満ち溢れた静寂の佇まいであり、そこに暮らす村民の暮らしぶりがあまりにも自然だった事に、ここがあの世界遺産という観光地なのかと見まごうほどです。当時は季節の変わり目といいますか、多くの家庭が農業で生計を立てておられる向きもあり、きっと忙しい収穫が一段落した休息時期であったのかも知れません。

勿論、秋の白川郷もいいものです。寒くも暑くもなくただ深々する静寂感がそこにはありました。ただひとつの問題は、この場所がストックフォトの素材として利用しにくいという点です。世界遺産地区というブランド維持もあるのでしょう。ＮＨＫ御用達の報道目的はともかくとして、広告利用に関しては特別な許可が必要で可能な場所とそうでないところである程度の規制があるようです。実際に大手代理店各社での今回の預かり数は極めて少数でした。

まあそれにしても岐阜県は山深いところです。先日突如噴火して多くの犠牲者を出した南方は御嶽山、北には奥飛騨地方には標高３０００メートル級の穂高連峰がそびえます。特に登山した訳ではありませんが、ごく当たり前に県道や農道沿いから見渡したに過ぎない風景でこれほどまでに深山を堪能できる場所はそうは無いぞと思わせるほど雄大かつ壮観という印象で、まさに圧巻の秋巡りではなかったかと振り返ります。是非一度ご覧ください。

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ご購入に関してですが、ご存知の通り各タイトルの全画像が預け入れられている訳ではないので、もしも預かり以外でご興味がある画像がございましたら現在お取り引き先の上記代理店にご相談ください。


●山河秋彩（さんがしゅうさい）：276点　6000×4000px

●白川郷・麗しの秋（しらかわごう・うるわしのあき）：88点　6000×4000px