皆さんにとって今年2017年はどんな年でしたか。本日24日は一年で最も飾りも華やかで賑やかなイベントと言えるでしょうか、そうクリスマスイブです。そこここの商店街至る所に人が溢れ最愛の相手に手渡す奮発してのプレゼント品選び、デパ地下食品売り場では家族や自分へのご褒美として贅沢な嗜み選り好みに一喜一憂しつつ商品を吟味するお客さんたちでごった返しているに違いありません。
私はと言いますと、残念ながらそんな大胆な買いあさりが出来る派手なイベントとは程遠く家族共々昨年に続いて今年も質素にそんな聖夜を過ごす事になります。数年前の豊かな暮らし振りは何処へやら。25日はまさにキリストの生誕日という訳でほんとお祈りを捧げると同時に命乞いでもしたいくらいの心境です。独立してから約9年、今年は稀に見る実に売り上げの低迷した年でした。来年は更に酷い仕打ちを受けるやも知れないという不安の中で年越し蕎麦をすするのかと思うと兎に角切なく感じます。
不思議なもので最近テレビなどマスメディアで放送される番組やCMを見るにつけ、その中に登場してくる方々のそれこそ豊かそうな趣(おもむき)に逆ギレと言いますか不愉快ささえ憶える始末です。特に有名タレントさんなどは僅か数時間拘束される中で一度に数百万円ものギャラが発生するにも関わらず、どうして私はこんなに無視されているのだろうこの差は何?とそのギャップに怒り心頭といったところでしょうか。立場が違うと言えばそれまでで片や言動や行動、その存在自体が国民の購買力(経済活力)に大いに影響を与えられる人たちであり正直比べても仕方がない訳です。
私の場合は完全歩合制の立場であり預け入れのストックフォト素材が売れて初めてそこから取り分としての利益が上がってくる訳なので売れてなんぼ、特別手当なしボーナスなし交通費なし奨励金、保険料の会社負担もそれこそ退職金なんて一切望めません、当然ですが。出来高が全てであり機材の買い替えや取材に掛かる諸々費用の負担は100%自分持ち。思えばストック業界というこの世界は相当に残酷で恐ろしい掟(おきて)の中にあったのだと今更ながら身に応えます。
ただしかし、完全にアウトになった訳ではなく大逆転とはいかないまでもそこそこ盛り返すチャンスは幾ばくかは残っているように感じています。確かに『写真(実写)素材』だけではなかなか盛り返すのは至難かも知れませんが私には取り敢えず下手なりにあの『CG制作』の強みがあります。時にこの両者の組み合わせを以ってすればまだまだ踏ん張れると確信を持っています。問題は中身でしょうし、時代性を加味したその利用価値と質がより向上する事でそれは自ずと人の目を引き選ばれ頻繁に活用される筈なのです。
面白いもので今は例のマイクロストックが市場を尽く占有した形と言える状況ですが、多くは人物素材でそちらは月に数百点売れても行って数万円程度の売り上げ止まりであり、現在私が力を注ぐ国内大手老舗代理店が扱うそれ相応の高級路線の素材はピンキリとはいえ20点も売れればまあまあの収入になります。それが数社あれば年収はそれなりに確保出来るのです。数年前のいい頃は預け入れ全社で確か月100点ほど売れていたと思うので、思い返すと当時は中流以上の生活水準だったのだろうと思います。
高性能パソコンの入れ替えやカメラその他高級撮影機材の購入、国内外各地への頻繁な遠征等々の恩恵は計り知れません。あれから数年経ち今や様変わりした世の中にあって企業や個人が見えない所でそれなりの数疲弊しているのは確かでしょう。もしも近い将来隣国北朝鮮とアメリカが一戦を交える事にでもなれば破壊された都市基盤の再生に掛かるコストのしわ寄せ等々わが国日本の経済活動は貿易も含めしばらくの期間は想像以上のダメージを受ける事になりかねず、更なる不幸な様変わりに転じる場合も十分あり得ます。以前ブログ(デジ画の日々)でもこの一件を書いた記憶がありますが、個人のストックフォト素材屋への大打撃はほぼ間逃れないでしょう。
私が生まれる直前だったでしょうか、父親が名前を決めるに当たってまず先に思いついたのが『又三郎』でした。当時人気だった小説(後に映画化)で『風の又三郎』がその切っ掛けだったのではないかと想像しますが、あの話は残念ながらホラーなのです。何故か又三郎と深く付き合うその子供が次々に不幸に見舞われ死んでいくのです。結局最後にその疑いも晴れてラストかと思いきやその直後、風変わりな親とともに突如消息を断つという具合だったでしょうか。そして再び別の場所で同じ事が繰り返されるのか?タイトルの『風の〜』がその由来なんでしょう。私の名前は『ハジメ(本名:宗)』でありその辺は取り敢えず間逃れましたが、これだけ経済ダメージを受けると過去の変な命名にまつわるトラウマのような奇妙な感情に苛まれます。
何か嫌な怨念か悪霊が取り付いているのではないか、あまり考え過ぎるとうつ病やどこかの得体の知れない宗教にはまってしまうかも知れないのでそこは常に冷静でいるつもりです。何が何でもそこを払拭できるよう来年は最低でも年収プラス100万円(復活)を目標に思わず『これは使いたい』と言わせるヒット作品を多く生み出せるよう精を出していく所存です。本年同様来年2018年もDEGIGA.JPサイト並びに私『石関ハジメ』にご注目頂きますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
そしてまた、来年が皆様にとって素晴らしく豪快に花開く年でありますよう心よりご期待申し上げます。本年は誠にお世話になりました。 |