ci top top images stream profile about contact
 
広告素材で気になった事柄から自身の思いや疑問点・希望などを勝手な解釈で綴るページです。意見交換の切っ掛けになれば幸いです。
2015.1.22 気まぐれコラム vol.003『ストック稼業で生活するって容易じゃない』

2008年3月にフリーランスとして独立してから今年でかれこれ丸6年が過ぎようとしています。FCブログでも色々と書いてきた事ですが、予定通りにはいかないものでスタート年の9月に突如あのリーマンショックが起こり、世界の市場は大暴落。あれよあれよと言う間にストック画像の売り上げはそれまでの半分まで落ち込む始末。

それから2年ほど経ってどうにか市場も安定するかに見えたのですが2011年3月11日、あの東日本大震災で我国は否応無しに奈落のこれまた大不況のどん底へと突き落とされます。どの業界もデフレというあっぷあっぷの状況が続く中でいつの間にか世の中は相当様変わりしてしまいました。何としてでも生き抜こうとする気迫でしょうか。

勿論、ストックフォト業界も例外ではありません。広告はこれまで当たり前だった紙媒体(印刷方式)からデジタル化され概ねネット配信へと移り変わり大幅なコストダウンが図られるようになります。そのあおりからか老舗フォトエージェンシーの幾つかが次々と姿を消していきました。

それに打って変わって頭角を現してきたのがご存知マイクロストック業界です。いわゆる投稿型ストックフォトというものでズブの素人でも気軽に参加出来るのが魅力です。アマチュア作ながらここ最近ではプロ顔負けの手の込んだ素材も多くエントリーされるようになり最強のストック集団として一定の市民権を獲得しています。そうなると1点売れて僅か数十円などという価格破壊が当たり前となり、従来型の報酬方式を提唱してきた者にとっては
明日を見通せない不安定な時代が遂に到来したと言えます。

このサイトで私の作品やこれまでの経緯(プロフィール)を散見されてもまだ、「この人本当にストックフォトだけで生活出来ているのだろうか」と疑念を抱く方もきっとそれ也に居ると思いますが、それは当人が実際にストックフォトをやってみて上手くいっていないからで信じ難いのだと思います。マイクロストックで月100万円を稼ぎ出しているとわざわざ報告するサイトを見かけましたが俄には信じられません。私自身そんな大金は稼げていないので心境は同じです。

しかし厳しい台所事情ながら私を含め家族3人と犬一匹を何とか食わせているのは事実で偽りはありません。当サイトの掲載作品でもお解りかと思いますが、正直色々やっています。何が売れてどうすれば注目度アップに繋がるのか、毎回が試行錯誤の連続なのです。独立と同時に有名代理店数社(多い時で14社→現在7社)と契約を結びましたが、実際に稼働率が高いのは僅か3社に留まります。

このトップスリーのお陰でどうにか食い繋げているのですが、何しろお客さんが買ってくれない事には始まりませんので、過去のデータと今後の傾向をつぶさに且つ強かに分析しながら己の信じる確率としての一番を求めて日夜奮闘している今日この頃です。

どうですか皆さん。取りあえずストック10000点を目指しましょう。もはや5000点では食えません。断言します。

▶︎ご意見ご感想はこちらからお寄せください