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広告素材で気になった事柄から自身の思いや疑問点・希望などを勝手な解釈で綴るページです。意見交換の切っ掛けになれば幸いです。
2015.2.26 気まぐれコラム vol.006『負けない素材をプロデュースせよ!』

これまで画像や動画素材を色々と試行錯誤しながら作って来た訳ですが、かつてのバブル期とは違い思うように利益向上が図れない今はそんな苦しい時代になりました。これはストックフォトのどの分野も同様なのですが、しかしながらそれでもしっかり稼いでいる制作者が居るのも事実です。稼げる人とそうでない人では一体何処の何が根本的に違っているのかを今回考察したいと思います。

まずなんと言ってもこの私『石関ハジメ』を分析するのが手っ取り早いので、そこから入ってみましょう。私の場合は主にCG素材に概ね力を注いでいます。先日更新したブログ:デジ画の日々には『旅風景の醍醐味』というタイトルでいくつかの実写風景を紹介している訳ですが、掲載中の画像で言えば見栄えはともかくストックフォトで売れるか売れないかだけで計れば、正直売れにくい画像だと思っています。

理由は簡単、ストックフォトに参入している風景カメラマンの数が余りにも多いという事、加えてクライアント側が製品を売る上で欠かせない宣伝効果としての素材利用に祭しその必須要件を満たし切れていない点が上げられます。この場合、私を分析するといってもどうなんでしょう?

根本的に画像素材は芸術作品ではないので、どんなに苦労して時間を掛けたとしても商品販売に効果がないと分かれば決して買ってはくれません。例えば野鳥の写真ですが、軽自動車ほどもする高価な超望遠レンズを抱えて何日も観察しブラインドの中で何時間も粘ってやっと捉えた決定的なショットがあったとして、その被写体が特別で貴重な鳥だったとしてもクライアントの殆どは素通りしてしまうでしょう。

一部の野鳥図鑑やガイドブック、雑誌等の関連書物、時に研究機関の要請で貸し出しがあるかもしれませんが、その回数は僅かであり注目期間も短期と思われます。そう、大勢が群がる風景写真もそうなります。世界遺産の富士山も定番景勝地も四季折々に撮影された画像は今や五万とストックされている訳ですから、自分の番など数百回に一度巡ってくれば良い方で商売として不成立です。

❌「大手企業に1点売れた」、⭕️「同じ画像が今月50回動いた」というように、誰に何が売れたかではなく、大事なのは素材単体でより広範に受容が見込める事とそんな素材を如何に沢山生み出せれるかです。我々ストックフォト作家の唯一の生命線は紛れもなくそこにあります。

⭕️は各業界に満遍なく人気のある素材でありしばらくは同数程度の高い販売量がうかがえます。

社会現象に捕らわれず安定して稼ぎ続けられている人たちが一体何をしているのかと言うと、即ちメーカー広報部やデザイン事務所の行うべき業務の必須ポジションである言わばプロデューサー的な役割を担って素材制作(撮影)に取り組んでいるという事です。ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、これは頭の切り替えひとつで1人からでも十分可能です。

まず素材を探している側の当事者が何を求めているのかを徹底的に分析する事から始めてください。すると自ずと何をすれば有効で且つロスが少ないかが分かってきます。モデルさんを写している人でも、他の広告画像を客観的に眺めてみれば自分がこれまでやっていた構図の取り方、そもそものキャスティングミス、世の中のトレンドなど創意工夫如何で素材の善し悪しがおぼろげに見えてくる筈です。

たとえ飽和気味の風景であっても、どの時期に何処へ行き被写体のどの要素を強調すれば広告素材として成立し他者よりも優位に立てるのか、そこが事前の企画の中に盛り込めれば相当売れる(負けない)素材に変貌していくのではないか、私は経験的にそう思えます。当然なから契約代理店の優劣やストック枚数も売り上げに影響する要素の一つと考えるべきでしょう。

何より私自らがプロデュース力をもっと実のあるものに出来なければこんな事本当は言えないんですけど。

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